7月度 教区長法話
2017.07.02
合掌
 梅雨空の中にこの時とばかりに力強く自宅の道場前に咲き誇る、色鮮やかな大輪の紫陽花を眺めていると、この時期ならではの風情の有難さも感じ取ることが出来力強さを頂くことができました。
 しかし、それにもまして、紫陽花の側を駆け抜け元気よく集まる道院の少年拳士の姿にもっと元気を頂けることに感謝している今日この頃です。



最近、AI(人工知能)の話題が報道されています。遠い未来の話の様に感じていましたが、もうすぐ人間型ロボットも実用化されという段階まで進んでいることに驚かされました。
自動車の自動運転や、囲碁や将棋の世界ではプロとの対戦も行われており、雇用問題も含めてこれからの時代は、人間同士の競争に加えて人工知能とも競争しなければならない時代になりそうです。
人工知能は、数式に膨大なデータを入れて答えを導いているだけで、どうしてそうなったのかは人工知能にはわからないし、人に説明することもできません。
一方で、人間は答えを導けば、どうしてそうなったかを説明できますし、その答えが何に役立つかもわかります。

人工知能にはない、ダーマの分霊としての人間本来の在り方が試される時期がすでに来ているといっても過言ではありません。
我々は、「単なる武道やスポーツではない」という金剛禅易筋行である少林寺拳法をとおして、単なる人間ではなく、三徳兼備の完成したダーマの分霊である人間を目指してきました。

知能ではなく、智慧の分野である金剛禅の生き方が必要とされる時代になってきています。ただ単に、結果だけを追い求めずにその過程(因縁)に目を向け智慧の眼で物事を判断する力(八正道)を養うことが必要です。

 暑い日が続くと思いますが、門信徒の皆さまのご健康をご祈念申し上げます。

合掌再拝
2017年7月2日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.07.02 14:53 | 固定リンク | 教区長法話

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