12月度 教区長法話
2018.12.13
合掌
 今月も投稿が遅れまして誠に申し訳ありません。まずはお詫び申し上げます。
 昨今、気温の変化が激しすぎて私の体調もついていくのがやっとという感じです。
木枯らし一号の吹かないまま師走に入ってしまいましたが、皆様方も風邪などひかないように健康管理に努めていただきたいと存じます。
 さて、11月24日に開催しました千葉県教区女性拳士交流会に於きましては、多数のご参加をいただきありがとうございました。
 講義の中で、「こころに残る開祖のことば」を講師の小野寺先生ご自身の感得した思いを述べていただきました。私自身も心に感銘するところが多くありましたのでこの場をお借りして少し私の思いも含めてお伝えさせていただくことにいたします。
三法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)に対する金剛禅との共通点について大変わかりやすくご説明されていました。
仏教でいう諸行無常は、形あるものはそこにとどまらず常に変化する。と説かれています。金剛禅においても「自己確立」という形で自己を易筋行修練の中から自己のあり方を変化させ常に漸々修学の心で変化を求め邁進することを説いています。そして、諸法無我に於いては、自己を相対的に見ることを説いています。たとえば、「子どもが存在することによりお母さんが存在する」といったように、相手がいてはじめて自分の存在を証明できるという教えです。このことを金剛禅では、「自他共楽」と説いています。「半ばは我が身の幸せを、半ばは他人の幸せを」というように相手を認めることにより自己の存在価値を表現でき、一人(単独)では生きられないという事を説いています。
さらに仏教では、諸行無常と諸行無常の境地に至れば、迷いから解放され涅槃寂静の世界に到達する。と説いています。
金剛禅でも同じように、自己を確立し、自他ともに相手の存在価値を認めること(自他共楽)により、物心ともに平和で豊かな理想の世界(境)を建設することが出来るという事です。
私たちは、日々の生活の中から自己確立や自他共楽の教えに接することが多くあります。
自己の感性を研ぎ澄まし金剛禅の三法印を自己の中で確立し、自己の中で理想境建設(涅槃寂静)を成就させることによりこれからの人生観が大きく変わっていくことと思っています。
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)という禅語で表されているように、「行く」「止まる」「坐る」「横になる」の日常生活のすべてのあらゆる行動の中に、その時その時に応じた金剛禅のあるべき姿を具現しすべてが一貫した修行の延長であると認識しています。
今回、この研修会で仏教と金剛禅の共通点をわかりやすく講義していただきましたことに感謝申し上げます。
2018年も残すところ後わずかです。新年に新たな思いを馳せ実り豊かな年となることをご祈念申し上げます。
 本年は、みなさま方には大変お世話になりありがとうございました。
合掌再拝
2018年12月13日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2018.12.13 10:30 | 固定リンク | 教区長法話
11月度 教区長法話
2018.11.14
合掌
 先月は各道院とも門信徒のみなさまと共に達磨祭を厳かに挙行されたことと思います。今月は機構改革が一応の収束を向かえましたので今一度原点に立ち返る意味も含めて機構改革の目的とその背景を確認してみたいと思います。
2006年に道院と併設支部の財政透明性向上と公益性向上にという目的の基、創始60周年を節目に、開祖の志しを貫徹するため「少林寺拳法の教えのもとに確固たる世界一流の幸福運動を展開するグループとなる」というビジョンを掲げ、グループ全体の在り方を見直す事業が始まりました。                       
その背景には、宗教団体の在り方を疑問視する世間の風が大きくなる中、政教分離の原則による
組織としての法令順守(コンプライアンス)があると思っています。     
開祖は1948年12月、宗教団体「黄卍教団」を設立し、始めから宗教団体として出発し少林
寺拳法を易筋行として捉えていたにも関わらず、それまでは宗教団体としての取り組みが不十分で
あったことも否めない事実であると考えます。         
そのため2007年以降「法人の区別化・独立性」「法令遵守」を掲げバリューアップ活動も立ち
上げ、グループ組織全体で門信徒の教化育成の点検と更なる充実に向けた事業が展開され、私たち
教区関係者も一丸となってその事業方針を推進してまいりました。   
以上のことから、この機構改革は、少林寺拳法グループの今と未来を守るための改革であり、決
して門信徒を増やすためを目的とした改革でないこと認識することが大事であると理解し、これか
らの教区研修会等をとおして理解活動に邁進したいと考えています。
そして、少林寺拳法グループの各団体それぞれの役割と連携に対しても偏った考えでなく組織と
して何一つ欠けてはいけないものとして、全体を俯瞰する眼を養う事も併せて理解していただくよ
うに努めたいと思っています。


                                                                 
 現在、道院拳士数(門信徒)減少というものが直面する大きな課題とされ取り上げられています。しかし反面、内容的には少人数でそれぞれの個性を充分に発揮できる充実した修行になっていることも事実です。また、少人数の中で金剛禅にどっぷりと浸かる時間を与えるのも門信徒への教化育成としての手段ともなり、この減少しているといわれる今こそが面授面授のいい機会ではないかとも思ったりしています。


                        
合掌再拝
2018年11月14日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2018.11.14 13:18 | 固定リンク | 教区長法話
10月度 教区長法話
2018.10.09
合掌
 金剛禅門信徒にとって10月は、達磨祭の月です。
この達磨祭は、皆さんご存知のとおり達磨大師の命日とされている10月5日、またはその前後に毎年挙行されています。
祖師達磨大師を礼拝し、大師の命日にちなみ、その遺徳を偲ぶとともに門信徒の一人一人がいっそう拳禅一如の修行に精進し、「達磨の子」として自己を確立し、真の強さとやさしさを備えた人間になることを、大師の前に誓うための大切な儀式です。
この達磨祭は、開祖忌法要と並ぶ大事な金剛禅の儀式となりますので各道院、小教区に於いて門信徒の皆さま全員参加での挙行をお願いいたします。
 さて、先般師家講話の中で2025年問題を踏まえ、先(将来)をイメージした少林寺拳法の在り方について述べられていました。
社会の変化に対応する危機意識を持って、護身術的見識の中から物事を判断し感性を磨きその中から将来の少林寺拳法の姿をイメージするという事を投げかけられていました。
昨今、武専の学生数の激減や道院門信徒の伸び悩み等の課題が多く寄せられています。現実、道院門信徒の高齢化が進んでいる中で少年部門信徒の拡大に対する取り組みが必須のテーマであるといっても過言ではありません。
将来を見据えた少年部の育成こそがこれからの金剛禅に課せられた使命であると考えます。金剛禅の教えと技法を工夫し、如何に子供たちに喜んでもらい、養行として浸透させ、道院の指導者となるまで大事に教化育成するスキルを道院幹部指導者が身につける必要があります。
子供たちにとって、居心地のいい道院にならなくてはなりません。
開祖が釈尊の正しい教えと達磨大師の行を日本人に合わせた形にアレンジし易筋行として金剛禅を建立した様に今はそのような変革の過渡期に来ているのかもしれません。
高齢者だけの道院にならないためにも今からそれぞれ危機感をもって行動しなくてはなりません。
千葉県教区行事として、今年度も11月25日に千葉宮野木道院をお借りして女性拳士交流会を開催します。今回も、小野寺先生の楽しいお話とマジックを予定しています。
子供たちへのアプローチ方法としても十分に活用できると思いますので是非ご期待して頂き、小学生を含めた大勢の皆さんにお越し頂きたいと思っています。




合掌再拝
2018年10月9日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)


2018.10.09 07:14 | 固定リンク | 教区長法話
9月度 教区長法話
2018.09.12
合掌
 台風21号と北海道の胆振地方を震源とした地震により被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
 今回も改めて大自然と共存する中で、人間は生かされているのだという事を実感しているところです。ここ近年の地球規模での気候変動は今や特別の事象ではなくなってきています。人間はおごることなく大自然の中でこれからも大いなる試練の中で時間と共に順応していく事になるでしょう。
さて、平成最後の夏もいよいよ終わりを告げています。暑さ寒さも彼岸までと言われるように、朝晩の涼しさに少しほっとしているところですがみなさまはいかがお過ごしでしょうか。
9月の投稿も12日を過ぎてしまい、もうすぐお彼岸の入りとなりますが、この彼岸という仏教的行事も、今はだんだんと簡素化され仏事そのものも行われなくなってきているようですが、日本では古くから独自の仏教文化として、太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられ、ご先祖さまや自然に感謝をささげる仏道精進の期間として行われ、お彼岸にはお寺の法要やお墓参りに行き、亡き人へ思いをはせ、感謝のまことをささげるとされています。
本来仏教では、川をはさんで此岸(しがん)と彼岸(ひがん)があるとされています。
この此岸が我々の住む迷いの世界で、向こう岸の悟りの世界が彼岸となります。
すなわち、煩悩をすべて断じて悟りの世界に渡られた存在が「仏」となります。
これを至彼岸とも呼びますが彼岸に至れればそこで人間は仏になれるという事になります。この彼岸参りの「彼岸」というのは私たちが日々の修行に於いてダーマ(真理)を信仰するうえでも重要な位置づけとなっています。
「仏」とは、真理の世界、悟りの世界に到達された方が仏であるといえます。私たちも易筋行を通して変われる自分を信じて三宝(仏・法・僧)に帰依し修行を積むことにより悉有仏性として、ダーマの無限の可能性の中から少しでも真理の世界に近づこうとして行じ、そのあり方を教典の中で金剛禅門信徒として「礼拝詞」として唱え、その重みと深みを心に刻み込みこれからも真純単一に此の法修行に専念していきたいと思います。




合掌再拝
2018年9月12日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2018.09.12 14:17 | 固定リンク | 教区長法話
8月度 教区長法話
2018.08.01
合掌
 台風一過の清々しい晴天といいたいところですが、異常とも言える危険な暑さがぶり返してしまいました。
私も8月上旬から一週間福島に仕事の関係で出張しますので水分補給をこまめにおこない熱中症には充分留意し体調維持に努めたいと思っています。門信徒のみなさまも若さを過信せずこの時期は慎重な対応をお願いいたします。

さて、千葉県教区では7月21日(土)から22日(日)の両日、助教・幹部拳士を中心とした、宿泊交流研修会を開催し39名のご参加をいただきました。





 初日は、「助教・幹部拳士の課題と悩み」をテーマに年代別のグループディスカッションを行い、討議発表の中で各世代とも少年部に対する教化育成指導の難しさや、高齢拳士に対する易筋行の難しさ等々多彩な苦労や課題を抱えていることが浮き彫りとなりました。これらの集約結果を基に、これからの教区研修会の展開やテーマ選択の方向性として少しでも門信徒のみなさまに役に立つ教区活動にしたいと思います。



 また、22日の僧階講義に於いては、指導者を含めた門信徒同志の強い絆を深めることがなぜ必要かという初歩的なことから、金剛禅運動の広布へと繋がる布教者としての在り方を再確認し、更に易筋行に於いては普段道院でなかなか修行できない技術について質疑形式で行い、基本の体さばきや縛法等多岐にわたる易筋行修練を行うことができ受講者の皆様方から満足したとの感想を頂き、次回に繋げる手ごたえを感じとる事ができました。




開催にあたりご尽力を賜りました講師の先生方そしてスタッフの先生方にこころより御礼申し上げます。



 道院も教区も人と人とのつながりにより成り立っています。居心地のいい場所には必然と人が集います。私の所属する道院でも、参座している門信徒のみなさんの顔色を確認しながら楽しく、元気よく、この場所(道院)が居心地一番と思っていただけるように心がけています。子供たちなどは、遊び中心の修行となっています。子供たちにとっては、楽しさが一番の様です。
千葉県教区も「居心地のいい教区」を目指し門信徒のみなさんが求めるものと教化育成の課題をベストマッチさせることが一番と考えこれからも頑張っていきたいと思います。
今年の夏は、危険な暑さといわれています。体調を整えることも内修の修行ですので易筋行と共に調和のとれた行に励んで頂きたいと存じます。
合掌再拝
2018年8月1日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)


2018.08.01 09:48 | 固定リンク | 教区長法話

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