11月度教区長法話
2017.11.08
合掌
11月3日・4日・5日と本山で「ブルースカイキャンパスin多度津」が開催され、晴天に恵まれ千葉県と本山の空が一体となり、まさにブルースカイキャンパスそのものでした。
今年は少林寺拳法70周年のテーマ「架け橋たれ」を基に、いろいろなイベントや式典が催されてきて、改めて人と人のつながりの大切さをかみしめる機会となったことと思います。





開祖は、「人は他人とのかかわりあいの中で自分の存在価値を感じ、人と人とのつながりの中から人間は成長する。だから世の中をよくするには、自分の幸せも考えるが相手の幸せも考えるような、そんな人間を増やす以外にないということを私はみつけた」(宗道臣語録より)と説かれている様に、相手が在るから自分が存在するという理念、諸法無我(相対的なものの見方)の教えです。そして、金剛禅の教えは、人間は人々との「縁」によって変えられ、変わっていく存在であるから自分は必ず変えられると信じて、良くなろうと努力することを怠らず、多くの人々との「縁」を大切にし、人の為にすすんで奉仕する行為を実践することであり、これが金剛禅の修行を通した布教の在り方です。
さて、千葉県教区では11月19日(日)に千葉宮野木道院専有道場をお借りして「少林寺拳法創始70周年記念」女性拳士研修会(交流会)を開催します。
実技では「女性を主体とした護身術としての易筋行」をわかりやすい解説と実体験をもとに行います。
講義についても、少導師の履修科目「金剛禅の教典の意義」を日常生活に活かせる金剛禅の教えを具体的な実践例をもとにお話しして頂きます。
また、グループディスカッションではテータイムとして、お茶を飲みながら女性目線での「易筋行の在り方」や「家庭と少林寺拳法の両立」等、日常の体験談や疑問点について楽しく語り合う時間を共有したいと考えています。
進行もすべて女性拳士の方が進めますので、小学生から一般の拳士まで今からでも間に合いますのでぜひとも参加して頂き、人と人との「縁」を持ちその中から少しでも人生に役立つ「気づき」があれば幸いと思っています。
益々寒さも厳しくなります。門信徒のみなさまにおかれましては内修、外修ともバランスよく修行し体調維持に努めていただきたいと存じます。

合掌再拝
2017年11月6日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.11.08 06:37 | 固定リンク | 教区長法話
10月度教区長法話
2017.10.01
合掌
少林寺拳法創始70周年の記念すべき年もいよいよ後半へと入ってきました。
11月3日・4日・5日に開催される「ブルースカイキャンパスin多度津」への参加帰山をよろしくお願いいたします。
さて、私たち金剛禅門信徒にとって10月は、達磨祭の月であります。
この達磨祭は、皆さんご存知のとおり達磨大師の命日とされている10月5日、またはその前後に毎年挙行されています。
祖師達磨大師を礼拝し、大師の命日にちなみ、その遺徳を偲ぶとともに門信徒の一人一人がいっそう拳禅一如の修行に精進し、「達磨の子」として自己を確立し、真の強さとやさしさを備えた人間になることを、大師の前に誓うための大切な儀式です。
達磨祭は、開祖忌法要と並ぶ大事な金剛禅の儀式となりますので各道院、小教区に於いて門信徒の皆さま全員参加での挙行をお願いいたします。



昨今、世間の話題は北朝鮮と衆議院選挙になっています。どちらも私たちにとっては身近で重大な出来事です。特に北朝鮮問題に関しては、開祖が語っていた「アジアの平和なくして世界の平和は無い」と言う言葉が今、まさに現実となっていることに驚かされます。
今日、アジアの一国が仕掛けた無謀なテロ行為ともいえるような行動が世界中を震撼させアジアの平和が一瞬にして破壊させられてしまうかのような現状において、自国を守るべき愛国心が希薄で安保(アメリカ)任せという事に疑問の念を呈しているところです。
私たちは平和的な解決を望むところですが、現在日本の政界ではあまり危機感を持っていないようで、安保の陰に隠れて状況を伺いこの選挙戦の中でも具体的な方策や方向性を訴える方はいないように思います。
確かに外交は八方ふさがりでアメリカの動向に身を委ねるしかないのかもしれませんが、戦争だけは絶対に避けなければなりません。私たちは戦後70有余年を過ぎてもアジアの平和と友好をなしえなかった事実を、反省も含めて国家と国家、人と人の繋がりを原点に帰って見直す必要があるのではないでしょうか。
独裁国家の北朝鮮に対しては日本人の民族性から考えるととてもではないが、理解できる範疇を悦脱しています。しかし、武力行使は絶対に避けなければならず武力行使ありきという、日本国内の風潮(流れ)を変える運動も含め我々に身近でできることを提言する必要が今突きつけられている気がしてなりません。

合掌再拝
2017年10月2日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.10.01 08:45 | 固定リンク | 教区長法話
9月度 教区長法話
2017.09.10
合掌
 8月は前半長雨で夏らしくない日が続いていたかと思うと、後半非常に暑い日があったりと、天候不順に悩まされましたが夏もあっという間に過ぎてしまい、子供たちにとっては今年の夏休みはあまり喜べなかったみたいです。
近日、地球規模での気候変動のニュースがテレビ等で伝えられています。大きな要因は地球温暖化によるものとされていますが、私たちにとっては何百年先か何千年先の事であり人類の危機に瀕する事象といわれてもあまりピンとこないのが現実と思います。
先月の新聞等の報道で、フランス政府が2040年までにガソリン車・ディーゼル車の国内販売をやめる方針を出し、ヨーロッパ諸国は相次いで自動車をEVにする計画を立てています。
私が今から20年前、ドイツのフランクフルトに約一か月間ホームステイ滞在していた時の事を思い出します。6月後半の肌寒い時期でしたが太陽の日差しが出ている日は公園でシートを敷き半袖短パン姿で日光浴している姿を多く見かけました。芝生に寝ころんで肌を焦がす。これは短い夏を待ちきれずに日差しを謳歌するためなのでしょう。ヨーロッパの人たちは太陽の光に対して昔から強いありがたみを持っているようです。当時でも、信号待ちではアイドリングストップが守られていて環境問題に対する意識の高さを十分に伺うことができました。
地球温暖化によりオゾン層が破壊され太陽の日差しに一番の恩恵を受けているヨーロッパ人が真っ先に淘汰されると考えているのかもしれませんが、人間と自然の関わり合いの中からも人間存在は生かされているのだという「ダーマ」のおおみちからを信じることができます。




さて、今回は環境問題に例えて危機感を取り上げましたが、実際身につまされるまでなかなか実感が湧かないのが凡人なのかもしれません。
私たちの金剛禅教団にとっての危機感は総裁の提言する2025年問題(高齢者とそれを支える若者との人数が逆転する問題)も含め門信徒数の減少にあると思います。
これから迎える危機に対して今、私たちの行動すべきものを見極める時期に来ていることは否めない事実です。金剛禅運動の原点は人と人との繋がりの中から理想境建設へと結びつく過程にあります。一人でも多くの人たちに金剛禅運動を理解して頂き同志として目標に参画していただけるような布教活動の実践が急務となっています。
千葉県教区としては門信徒の皆様一人ひとりが金剛禅の布教者として教えを公布できるような教化育成(人材育成)を数多く開催いたしますので少しでも多くの方のご参加をお待ちしています。
9月に入り、秋の装いも整いつつありますが夏の疲れが出る時期です。体調を整えることも修行法(内修)の一つですので、行を怠らず体調維持に専念していただきたいと思います。
合掌再拝
2017年9月10日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.09.10 08:28 | 固定リンク | 教区長法話
8月度教区長法話
2017.08.01
合掌
 いよいよ夏本番というところですが、今年の夏は昨年よりさらに暑い。年を追うごとに益々暑くなっていく様に感じるのは私だけでしょうか・・・。

思い出すのは私の高校生時代、今日のようにエアコンのない教室で裸同然の格好(男子校です)で暑い暑いと言いながら授業を受けていたら、担任の先生が黙って黒板に大きく「心頭滅却すれば火もまた涼し」と書き、暑いと思うから暑いのであって暑くないと思えば暑くない・・・。と、大きな声で喝を入れられたことです。

今にして思うと、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とは、心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなるという、心の持ち方次第でしのげるという教えである。「心頭」とは、こころのことであり「滅却」とは、消し去ること。

精神論や心の持ち方だけでそんなことができるかと思うところもありますが、私たちの修行に置き換え見比べた時、心頭を滅却して真理を見極めることの大切さを感じ取ることができます。
「初生の赤子として信純単一にこの法修行に専念す」という誓願の一文の中にあるように、少林寺拳法修行にあたって心を他に奪われず、「無」な心がなければ道を見失う。すなわち物事や環境に囚われない心が必要であるという事になると思います。

暑さを克服する「心」を持つにはまだまだ私にとっては修行が足りないと思っていますが、若者にとってはこの激暑もいい思い出になりそうです。

 これから暑い日が続くと思いますが、門信徒の皆さまのご健康をご祈念申し上げます。

合掌再拝
2017年8月1日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)

2017.08.01 14:49 | 固定リンク | 教区長法話
7月度 教区長法話
2017.07.02
合掌
 梅雨空の中にこの時とばかりに力強く自宅の道場前に咲き誇る、色鮮やかな大輪の紫陽花を眺めていると、この時期ならではの風情の有難さも感じ取ることが出来力強さを頂くことができました。
 しかし、それにもまして、紫陽花の側を駆け抜け元気よく集まる道院の少年拳士の姿にもっと元気を頂けることに感謝している今日この頃です。



最近、AI(人工知能)の話題が報道されています。遠い未来の話の様に感じていましたが、もうすぐ人間型ロボットも実用化されという段階まで進んでいることに驚かされました。
自動車の自動運転や、囲碁や将棋の世界ではプロとの対戦も行われており、雇用問題も含めてこれからの時代は、人間同士の競争に加えて人工知能とも競争しなければならない時代になりそうです。
人工知能は、数式に膨大なデータを入れて答えを導いているだけで、どうしてそうなったのかは人工知能にはわからないし、人に説明することもできません。
一方で、人間は答えを導けば、どうしてそうなったかを説明できますし、その答えが何に役立つかもわかります。

人工知能にはない、ダーマの分霊としての人間本来の在り方が試される時期がすでに来ているといっても過言ではありません。
我々は、「単なる武道やスポーツではない」という金剛禅易筋行である少林寺拳法をとおして、単なる人間ではなく、三徳兼備の完成したダーマの分霊である人間を目指してきました。

知能ではなく、智慧の分野である金剛禅の生き方が必要とされる時代になってきています。ただ単に、結果だけを追い求めずにその過程(因縁)に目を向け智慧の眼で物事を判断する力(八正道)を養うことが必要です。

 暑い日が続くと思いますが、門信徒の皆さまのご健康をご祈念申し上げます。

合掌再拝
2017年7月2日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.07.02 14:53 | 固定リンク | 教区長法話

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