9月度 教区長法話
2017.09.10
合掌
 8月は前半長雨で夏らしくない日が続いていたかと思うと、後半非常に暑い日があったりと、天候不順に悩まされましたが夏もあっという間に過ぎてしまい、子供たちにとっては今年の夏休みはあまり喜べなかったみたいです。
近日、地球規模での気候変動のニュースがテレビ等で伝えられています。大きな要因は地球温暖化によるものとされていますが、私たちにとっては何百年先か何千年先の事であり人類の危機に瀕する事象といわれてもあまりピンとこないのが現実と思います。
先月の新聞等の報道で、フランス政府が2040年までにガソリン車・ディーゼル車の国内販売をやめる方針を出し、ヨーロッパ諸国は相次いで自動車をEVにする計画を立てています。
私が今から20年前、ドイツのフランクフルトに約一か月間ホームステイ滞在していた時の事を思い出します。6月後半の肌寒い時期でしたが太陽の日差しが出ている日は公園でシートを敷き半袖短パン姿で日光浴している姿を多く見かけました。芝生に寝ころんで肌を焦がす。これは短い夏を待ちきれずに日差しを謳歌するためなのでしょう。ヨーロッパの人たちは太陽の光に対して昔から強いありがたみを持っているようです。当時でも、信号待ちではアイドリングストップが守られていて環境問題に対する意識の高さを十分に伺うことができました。
地球温暖化によりオゾン層が破壊され太陽の日差しに一番の恩恵を受けているヨーロッパ人が真っ先に淘汰されると考えているのかもしれませんが、人間と自然の関わり合いの中からも人間存在は生かされているのだという「ダーマ」のおおみちからを信じることができます。




さて、今回は環境問題に例えて危機感を取り上げましたが、実際身につまされるまでなかなか実感が湧かないのが凡人なのかもしれません。
私たちの金剛禅教団にとっての危機感は総裁の提言する2025年問題(高齢者とそれを支える若者との人数が逆転する問題)も含め門信徒数の減少にあると思います。
これから迎える危機に対して今、私たちの行動すべきものを見極める時期に来ていることは否めない事実です。金剛禅運動の原点は人と人との繋がりの中から理想境建設へと結びつく過程にあります。一人でも多くの人たちに金剛禅運動を理解して頂き同志として目標に参画していただけるような布教活動の実践が急務となっています。
千葉県教区としては門信徒の皆様一人ひとりが金剛禅の布教者として教えを公布できるような教化育成(人材育成)を数多く開催いたしますので少しでも多くの方のご参加をお待ちしています。
9月に入り、秋の装いも整いつつありますが夏の疲れが出る時期です。体調を整えることも修行法(内修)の一つですので、行を怠らず体調維持に専念していただきたいと思います。
合掌再拝
2017年9月10日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.09.10 08:28 | 固定リンク | 教区長法話
8月度教区長法話
2017.08.01
合掌
 いよいよ夏本番というところですが、今年の夏は昨年よりさらに暑い。年を追うごとに益々暑くなっていく様に感じるのは私だけでしょうか・・・。

思い出すのは私の高校生時代、今日のようにエアコンのない教室で裸同然の格好(男子校です)で暑い暑いと言いながら授業を受けていたら、担任の先生が黙って黒板に大きく「心頭滅却すれば火もまた涼し」と書き、暑いと思うから暑いのであって暑くないと思えば暑くない・・・。と、大きな声で喝を入れられたことです。

今にして思うと、「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とは、心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなるという、心の持ち方次第でしのげるという教えである。「心頭」とは、こころのことであり「滅却」とは、消し去ること。

精神論や心の持ち方だけでそんなことができるかと思うところもありますが、私たちの修行に置き換え見比べた時、心頭を滅却して真理を見極めることの大切さを感じ取ることができます。
「初生の赤子として信純単一にこの法修行に専念す」という誓願の一文の中にあるように、少林寺拳法修行にあたって心を他に奪われず、「無」な心がなければ道を見失う。すなわち物事や環境に囚われない心が必要であるという事になると思います。

暑さを克服する「心」を持つにはまだまだ私にとっては修行が足りないと思っていますが、若者にとってはこの激暑もいい思い出になりそうです。

 これから暑い日が続くと思いますが、門信徒の皆さまのご健康をご祈念申し上げます。

合掌再拝
2017年8月1日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)

2017.08.01 14:49 | 固定リンク | 教区長法話
7月度 教区長法話
2017.07.02
合掌
 梅雨空の中にこの時とばかりに力強く自宅の道場前に咲き誇る、色鮮やかな大輪の紫陽花を眺めていると、この時期ならではの風情の有難さも感じ取ることが出来力強さを頂くことができました。
 しかし、それにもまして、紫陽花の側を駆け抜け元気よく集まる道院の少年拳士の姿にもっと元気を頂けることに感謝している今日この頃です。



最近、AI(人工知能)の話題が報道されています。遠い未来の話の様に感じていましたが、もうすぐ人間型ロボットも実用化されという段階まで進んでいることに驚かされました。
自動車の自動運転や、囲碁や将棋の世界ではプロとの対戦も行われており、雇用問題も含めてこれからの時代は、人間同士の競争に加えて人工知能とも競争しなければならない時代になりそうです。
人工知能は、数式に膨大なデータを入れて答えを導いているだけで、どうしてそうなったのかは人工知能にはわからないし、人に説明することもできません。
一方で、人間は答えを導けば、どうしてそうなったかを説明できますし、その答えが何に役立つかもわかります。

人工知能にはない、ダーマの分霊としての人間本来の在り方が試される時期がすでに来ているといっても過言ではありません。
我々は、「単なる武道やスポーツではない」という金剛禅易筋行である少林寺拳法をとおして、単なる人間ではなく、三徳兼備の完成したダーマの分霊である人間を目指してきました。

知能ではなく、智慧の分野である金剛禅の生き方が必要とされる時代になってきています。ただ単に、結果だけを追い求めずにその過程(因縁)に目を向け智慧の眼で物事を判断する力(八正道)を養うことが必要です。

 暑い日が続くと思いますが、門信徒の皆さまのご健康をご祈念申し上げます。

合掌再拝
2017年7月2日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.07.02 14:53 | 固定リンク | 教区長法話
6月度 教区長法話
2017.06.10
合掌
 いよいよ梅雨本番となりますが、今年は雨が少ないようですので、夏の水不足が心配されている様です。また、この時期は特に熱中症が発生しやすい環境になっていますので門信徒の皆さまは修練の際、お互いの健康状態を交互監視しながら稽古に励んでいただきたいと思います。

 さて、今千葉県教区では、女性拳士の交流会を計画しています。参加対象者は、千葉県内で少林寺拳法を修行する女性拳士全員を対象にしています。
また、興味のある方は高校生や保護者の方でも参加できるように考えているところです。
この事業の趣旨は、女性拳士同士の交流を深め、女性の目線で易筋行をとおした金剛禅
布教を考えることを目的に交流会(研修会)を開催するものです。
千葉県教区としては、初めての試みであることから時間をかけてじっくりと計画案を練った事業ですので「少林寺拳法創始70周年記念」として、ぜひとも成功させたいと考えています。
これからの金剛禅布教活動を踏まえた門信徒拡充を考えたとき、女性拳士の増加促進への取り組みは、親子拳士を取り込むという観点からも欠かすことのできない課題であると思っております。
女性の目線で易筋行や教学講義のカリキュラムを抽出して頂き、日常生活の中から少林寺拳法修行への思いや指導法に対する考え方等を、お茶を飲みながら気楽にディスカッションをしていただき、充分に女性目線での交流会(研修会)を満喫していただき今後の修行に大いに活用していただきたいと考えていますのでここにご紹介をいたしました。
開催時期は、2017年秋を予定しております。詳細が決まり次第、改めてご案内いたしますので、楽しみにしていてください。

千葉県教区では、「新しい金剛禅門信徒のライフスタイル」として小教区を中心としたバラエティーに富んだ研修会を考えていますので門信徒の皆様の色々なご意見をお聞きし、総裁の進めている「進化した少林寺拳法」に取り組みたいと思っていますので、今後とも皆様方のご協力ご支援をよろしくお願いいたします。


合掌再拝
2017年6月10日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.06.10 16:20 | 固定リンク | 教区長法話
開祖忌法要と教区帰山
2017.05.18
合掌
 毎年この時期は開祖忌法要を挙行する月間となっています。
 門信徒のみなさんはご存知と思いますが、開祖道臣禅師は1911年(明治44年)2月10日の生まれです。
1980年(昭和55年)5月12日、69歳で入滅され今年で生誕106年となります。
 私たちは、法縁に恵まれ開祖道臣禅師の建立した金剛禅総本山少林寺の門を叩き入門を許され門信徒として開祖道臣禅師の教えを享受し今日の生活を営んでいるといっても過言ではないと思います。
 年に一度の宗門の行事として、開祖道臣禅師の思いと、私たち門信徒の現在の思いと行動を足元(脚下照顧)から見つめなおす絶好の機会と捉えてみるのも良いと思います。




 さて、5月14日に総本山で挙行されました開祖忌法要に千葉県教区として16名の門信徒の方が参列いたしました。



これは以前からご案内していた創始70周年を記念した、千葉県教区本山記念帰山の2日目の日程の中で行われたものです。
 道院での開祖忌法要と違い、本山で営まれる雰囲気は独特のものがあり厳粛さに圧倒される中、各自献香を行いその後、大澤代表の法話を印象深く拝聴し特に「時間というものとのかかわり方」について新鮮な気持ちで受け止めることが出来たようです。
 また、開祖霊廟での献香は初めての参加者にとっては大変感慨深い思い出となったようでした。







合掌再拝

2017年5月18日
千葉県教区長 森 久雄(千葉野田道院長)
2017.05.18 20:21 | 固定リンク | 教区長法話

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