2015年を振り返って 12月の教区長法話
2015.12.12
今年も残りあとわずかとなりました。
この時期になると、やたらと耳にするのが、「今年もあっという間に年末が来てしまったなー」とか「今年はやたらと短かったな・・・」のあいさつ言葉ですが皆さんはいかがでしょうか。
人によって時間の感じ方もまちまちですが、そもそも時間は万人に平等に与えられているものでありその使い方に対する価値観をどう感じ取るかによって差が生じるものと思います。
私も今年一年を振り返って見ると慌ただしさの中で、少林寺拳法と仕事そして家庭の三つ巴の中で過ごした時間に対してどれも満足のいくような使い方が出来なかったことに対する自己嫌悪の念に陥っている今日この頃です。しかし考えてみればこの環境が少林寺拳法人生のすべてであるような気がしてならないのは私だけではないと思いますが門信徒仲間としての皆さんはいかがですか。
実にならない時間の使い方で今更ながらに反省行に浸っているのは同じではないでしょうか。

さて、11月28日に関東地区都県教区長会議が開催されました。その中で茨城県教区長より冒頭、台風18号の大雨による常総市水害支援活動に対してのお礼の言葉がありました。
また、千葉県教区よりいち早く支援活動として多数の拳士が連日駆けつけ水害の後片付けを行ったことや、お見舞金をお渡しした道院長に対しても心からの感謝の意を表されていました。
私も道院の拳士と共に連日支援活動に参加し常総市石下地区で被災された拳士宅の復旧に当たらせていただきましたが、いまだに複数の道院が正常な運営活動ができていないそうです。

金剛禅運動の原点が「半ばは我が身の幸せを半ばは他人の幸せを」ということからして、今が身をもって行動する時期ではないかと考えます。眼や耳を背け見ないようにするのではなく、積極的に見たり聞いたりし自分の行動を金剛禅の教えの尺度で判断し行動につなげることが自己に対する修行であると思います。金剛禅の輪を身近なところから別の角度で広げてみてはいかがでしょうか。

今月は、金剛禅布教者の心得について門信徒のみなさんと少し勉強してみたいと思います。
門信徒のみなさんには、「金剛禅」、「金剛禅運動」、「少林寺拳法」の3つのキーワードの意義をそれぞれ理解していいただきたいと思います。
はじめに、「金剛禅とは」についてですが、金剛禅とは開祖が釈尊の正しい教えと達磨の行法を基盤とし、これを現代に生かした行動の宗教として、幸福と生き甲斐を思想に創設されたものです。
この中でいう「釈尊の正しい教えを生かした宗門(行動の宗教)の在るべき姿」というものを列記すると次のようになります。
・生身の人間の生き方を問いつづけること(現状に満足しない)
・呪術や祈祷に頼らず教えに依ること(智慧の眼で見ること)
・この世に理想境を打ち建てるため社会に貢献すること(奉仕の心)
・苦行ではなく養行精進すること(内修、外修の調和)
・教えを日常生活の中で実践すること(自他共楽)
・職業生活を含めて普通の社会生活を送ること(仲間みんなで)
次に「金剛禅運動」というのは、金剛禅思想を身につけた同志を育てることを通して、拳士信条を実践する運動のことです。言い換えれば、身心の改造(易筋行)による、寄べたる自己の形成と他者への奉仕(半ばは我が身の幸せを半ばは他人の幸せを)によって、人間相互の援け合いによる、物心ともに平和で豊かな社会を実現させようという運動ということになります。
そして「少林寺拳法」とは、金剛禅運動という大きな目的を達成するための「人づくり」の手段であり、金剛禅宗門の主行であるという位置づけになります。
以上のことから、私たちは主行である少林寺拳法を通して道院で仲間と共に多くのことを学び現状に甘んじることなく常に失敗を恐れない不撓不屈の精神を養い拳士相互の力を合わせすぐ出来ることからすぐ始める行動の宗教集団であるということを常に認識していなければならないというになると思います。

今年は小教区での教化育成活動が活発に行われていますので、門信徒のみなさんは機会をとらえ教学に対する勉強会に参加し学習を重ね自己研鑽に励んでいただきたいと思います。このことが自己を知ることへのきっきけとなり、行動が「技術練習から易筋行」へ変革し「霊止として生かされている」ことへの自覚が体得できることと思います。
参考資料 仏教のあゆみと金剛禅(仏教史編・宗教論4)
2015.12.12 06:52 | 固定リンク | 教区長法話
東部小教区秋期研修会が開催されました
2015.12.07
11月29日(日)、私立横芝敬愛高校体育館を会場に、千葉東部小教区秋期研修会が行われました。
2年ぶりの開催になります本研修会に、銚子、九十九里地域の10道院支部より約80名の参加者が集まりました。

午前中の講義は、銚子道院道院長 鈴木敏道先生を講師に「礼拝詞の主旨」をテーマとして講義とグループ討議を行いました。
鈴木先生からは、礼拝詞の意義や解釈について解説があり、「自己の内面に響くよう、全員で唱和できるようにして欲しい」との指導がありました。

講義内容をまとめた、僧階(代替)レポートが、6道院12名から提出されたことからも、受講者が教義について積極的に学ぼうとする姿勢が伝わってきました。
またこれを機に、少導師の資格を申請したいという声も、少なからず聞くことができたのは、大きな収穫だったと思います。



午後の技術研修会では、千葉茂原道院道院長 尾崎安展先生指導の基本修練から始まり、資格別に別れての実技、千葉海匝道院道院長 伊東茂治先生指導の運用法と、約3時間の予定時間いっぱい、中学生から60歳代までの参加者全員が、所属道院支部の枠を超えて汗を流しました。



地域的に広い小教区ということもあり、所属する道院支部が一同に集まる数少ない行事であり、参加した拳士全員の熱意があふれる一日となりました。



(レポート 矢口吉人)
2015.12.07 08:09 | 固定リンク | 儀式レポート

- CafeNote -